医療ネグレクトと思われる例があるということで通報した
医療ネグレクトの事例
ビタミンKの問題でも話題になったホメオパシー・ジャパン系のロイヤル・アカデミー・オブ・ホメオパシーのページで、医療ネグレクトと思われる事例が公開されていた。母親の投稿内容を引用する。
現在、子供が健康相談にかかりお世話になっております。
主訴は腎臓です。2歳で発病し、2年ほど入院し、今は通院しています。10歳になりました。
病院では、免疫抑制剤がだされ、毎日飲まなくてはならず、とても疑問を感じていたところに、ホメオパシーに出会い、やってみたいと強く思い、相談会を申し込みました。3回めの相談を受けたところです。
今は病院の薬は飲ませていません。
(中略)
ただ、やはり毒だしのレメディ(抗生剤、全身麻酔、胸腺の毒だし)をとると、すごい好転反応がでてしまいます。わかってはいますが、ちょっと続けられないくらい、顔、特に目がはれてパンパン、足もむくみ、蛋白尿がでて、みているのが辛くて断念してしまいます。
母親は本当に困っている。そして、ホメオパシーを頼みのつなと思っているだろう。結果的には医療ネグレクトだが、私は親の子供に対する真剣さについて疑いをはさむつもりはない。
通報というか連絡
この事例は、はてなブックマーク経由で知ったのだが、感情が高ぶったので愛媛県中央児童相談所にメール及び電話をした。担当者の方には丁寧に対応していただいた。
インターネット上の話だし、母親が特定されているわけでもないので、愛媛県中央児童相談所にできることはないのかもしれない。客観的に考えれば、今回の連絡が単なる自己満足にしかならないだろうとも思ったのだが、論理よりも感情で動いた。
児童相談所はどう考えるのか
以前、地元の児童相談所に「親が代替医療を信じることで結果的に医療ネグレクトとなっている例があるが、児童相談所ではどうとらえるのか?」と話を聞いてみたことがある。担当者は「難しい事例だから、この返答は私個人の意見として聞いて欲しい」という前置きをして次のような説明をしてくれた。
- 虐待としては扱えないかも
- 前例を聞いたことがない
- 親に悪意がない*2
- 家庭が特定されていれば職員が調査に行くことは可能
- 家族・親戚からの連絡であれば介入もできるだろう
- 訴えの件数が増えれば状況は変わるかもしれない
正直な話として、個人的には不満だが、実務を行う人のことを考えると仕方ないようにも思える。
連絡先としてはどこが適切なのか
このような事例があった場合、最も適切な連絡先がどこなのか、知っている方は教えてください。