2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧
信奉者から批判者に向けられる「科学権威主義ではないか?」といった批判(非難?)がある。私たち批判者は、そんなことは百も承知だと思っているため、「まともな科学者で科学を絶対だと思っている人などいない」とか「それは科学者が一番知っている」とい…
「考える前にもっとググっていいんだよ - Skepticism is beautiful」には「順番など関係ない」といった趣旨の比較的に厳しい評価もあったようです。考えるか考えないかの問題であって、順番がそれほど重要ではないという指摘は納得行く人も多いと思います。 …
はじめに注意しておきたいのは、人間には様々なバイアス*1が存在しますが、それはバイアスと反対方向に認識を偏らせれば正しいということを意味するわけではありません。バイアスの反対方向の考えがよりもっともらしいというわけでもありません。 単に、バイ…
批判されて、なるほどわかりました、となる人は少ない - カナかな団首領の自転車置き場と、ぽりあんてなというエントリを読んだ。どちらも、批判や議論、説得のコミュニケーションに関する話です。ニセ科学批判の話が前提にある模様。 批判というコミュニケ…
人に教えるときの常識 - 遥か彼方の彼方からという記事を読んだ。私が、この記事の内容で強く感じるのは、常識や最低限の知識がないとかあるとかの問題ではなく、それを指摘することの「影響力」でした。 注:原理原則に言及する意図はなく、あくまで留意点…
Life is beautiful: 自分で考える前にググっていませんか?というエントリを読んだ。いや、考える前にググることは推奨していいと考える。私がある問題に対面したとき、頭の良さだけで解決できると思ってはいけない。 - Skepticism is beautifulで書いたこと…
信奉者の説得について、色々な意見が出ています。なかなか高尚な意見が多いなというのが正直なところです。poohさんエラー:So-netブログのコメント欄に端を発し、TAKESANさんのところ(説得という事: Interdisciplinary)や、id:dlitさんのところ(「ビリー…
信奉者以外にとって、懐疑主義者*1はトンデモにひっかからず、より妥当な見解を持っているように見える場合が多いと思います。その背景にはきちんとした批判的思考があるんだろうという想像をする人もいるかもしれません。しかし、単純にそうとも言えません…
批判的思考のポイントは「態度」「知識」「技術」の3点でしたね。批判的思考を行うという態度をもっと重要視して欲しいというのが前回のエントリ*1でしたが、今回は知識に焦点を当ててみましょう。 批判的思考における「創造性」の重要さ 日本の批判的思考研…
重要なのは知識なのか考え方なのか 批判的思考(クリティカル・シンキング)とは何か - Skepticism is beautifulでは、批判的思考のポイントとして以下の3つをあげました。これは、批判的思考の入門書でも、専門的な論文でも普通に使われている分け方です。 …
基本的に「批判的思考をしよう!」というベースがあるわけですが、その上で批判的思考の限界の認識もあった方が良いと思います。 批判的思考と論理的思考との違い 批判的思考は、単純に論理的思考と一致しません。論理は理想的な状態で前提から必然的に導か…
皮肉と当てこすりとでは世界は変わらない。 - novtan別館という記事を読んだ。私も皮肉や当てこすりで他人の行動を変えることができるとしたら、それはネガティブというか破壊的な方向だと思います。対話において重要なのは他者理解です。他者理解を妨げるバ…
批判的思考については、私のエントリを読むよりも、より正確で体系的な知識を得られる本があります。特に自信をもってオススメできる本を紹介します。クリティカルシンキングをうたったビジネス本はいくつも出ていますが、ビジネス本を何冊も読むよりも信頼…
はじめに 理性的な人がなぜ信奉者になってしまうのか?という問題については、心理学的なアプローチが色々あります。それはそれで非常に興味深く好きな分野なので触れたいのですが、エントリの流れに従うと、先に別の視点から触れたい内容があります。ところ…