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ベネッセのトンデモ本:回答編

ニセ科学

トンデモ本: 大学教授のぶっちゃけ話』というエントリのブックマークが盛り上がっている*1。もともとは、有機ELで有名な城戸教授が血液型性格判断に肯定的な内容のエントリをあげたことが*2、NATROMさんのところで取り上げられ*3、注目されたものだと思う*4

ベネッセの『チャレンジ3年生「なんで!?本」』の件については、去年の1月にベネッセに指摘済み。ベネッセの回答は概略以下のようなものだった*5

ベネッセが記事を作ったわけ

まず、なぜこのような特集を組んだかということについては、小学校の学習指導要領改定によって、小学生が音について学ぶ機会がなくなったが、ベネッセとしては、小学生にも音の性質を伝えたいという意図があった。音に興味をもってもらうための面白い話として、問題の記事を入れたということらしい。

記事の信憑性について

動物や植物に音楽を聞かせるという試みが、全国の現場で行われており、その効果とメカニズムについても数名の大学教授や企業が研究をしていることが確認できたため、記事にするにあたっての問題はないと判断したとのことだ。

問題指摘を受けてのベネッセの見解

「諸説あります」という説明で、「メカニズムの解明はされていない」という点を示したつもりだったが、あたかも確証のとれた事実であるかのような取り上げ方をしたのは問題だったかもしれないとのこと。

今後は、責任の重大さを肝に銘じ、もっと慎重に検討を行い、確証のないものは「ない」とはっきり提示した上で、子供が考えられるような紙面づくりを目指して行きたいとのことだ。

私の考え

ベネッセからの返信は、大企業とは思えないぐらいきちんと指摘を受け止めてのものだった。また、言い訳がましくなく好印象だった。まずはそこに驚いたし、高く評価したい。

ただ、「現場で行われおり、いくつかの大学教授や企業が研究を行っている」という判断基準で、まともかどうかを判断するのはちょっと厳しいと言わざるを得ない。だからといって、画一的な基準を作るのも難しいだろう。「興味を惹くような内容」を求めてしまうとさらにハードルは高くなってしまう。

私としては、実際はどうであるにせよ、建前は教育の専門家でなければいけない立場なのだから、私のような素人より的確に、信憑性の判断を行える能力を身につけて欲しいものだと思う。しかし、それも理想論だろう。

具体的な方法が提案できる人がいるようならば、ベネッセに提案してみてはいかがだろうか。

*1:[http://b.hatena.ne.jp/entry/http://junjikido.cocolog-nifty.com/blog/2008/01/post_c115.html:title]

*2:[http://junjikido.cocolog-nifty.com/blog/2008/05/post_8970.html:title]

*3:[http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20090316#p1:title]

*4:その前にホッテントリ入りしてたのかな?13日辺からブックマークがつき始めている。きっかけはどこだったんでしょう?

*5:一応、私信扱いになるかもしれないので、引用していいものか不明ということで概略にしておく