心理学

とある夫婦の軋轢と誤帰属の働き

「とある夫婦の離婚序章」という増田を読んだ。元増田が共働きということで、共働きの話が多いので、あえて専業主婦と二人の子供(3歳前&新生児)を持つ父親としての意見も書いてみよう。 まず、たとえ専業主婦であっても、二人の子供を放置せずに相手をし…

本当に「ダメな俺を丸ごと受け止めてくれ症候群」なのか?

「ダメな俺を丸ごと受け止めてくれ症候群」というエントリが話題になっていて、その心理的な戦略(メカニズム)を分析したとする「「ダメな俺を丸ごと受け止めてくれ症候群」のメカニズム - シロクマの屑籠」も話題になって上がっています。後者のエントリの…

フェスティンガーの認知的不協和理論(社会心理学 第三回)

さて、ニセ科学批判系の話ではよく出てくるフェスティンガーの認知的不協和理論(congnitive dissonance theory)です。よく出てくる割には意外に教科書的な説明が見つからないです。 基本的説明 獲得した認知間に食い違いや矛盾が存在すると(不協和関係)、…

ハイダーの認知的均衡理論(社会心理学 第二回)

基本的説明 「認知的均衡理論(congnitive balance theory)」は、自分(P)と、他者(O)と、対象(X)の間には、均衡状態と不均衡状態があり、不均衡状態にある場合は、不均衡を解消するように動機付けられるという理論です。以下に均衡状態と不均衡状態の図を示し…

態度と認知的一貫性理論(社会心理学 第一回)

基本的説明 社会心理学において「態度(attitude*1)」とは以下の3要素に分けて考えられるとのことです。 「態度(attitude)」 感情 認知 行動 「認知的一貫性理論(cognitive consistency theory)」は人の「態度」に関する理論です。態度に関する古典的な理…

改めて社会心理学のお勉強をしてみる(社会心理学 プロローグ)

ここでは議論や説得についていくつか記事を書いてきました。今までは通俗書から得た(つまみ食い的な)心理学の知識と自身の議論経験を頼りに書いてきました。本来この手の話は主に社会心理学が対象としてきた分野ですので、ここら辺で社会心理学の教科書的…