江本勝はランディの100万ドルチャレンジから逃げていた
21日のエントリ*1のコメントに氷村さんという方からコメントが付いた。氷村さんの情報によれば江本氏の日記で、江本氏が100万ドルチャレンジの事を知っていることが触れられているというのだ。
というわけで日記を確認してみると、確かに江本勝氏は100万ドルチャレンジから逃げていることが確認できる。該当箇所は以下のところになる。
【質問】(トージュマンさん、フランス、男、33歳)
ジェイムズ・ランディ教育財団(James Randi Educational Foundation)と何か行なってみてはいかがですか?
【回答】
たしかその財団からは数年前にチャレンジがありました。科学的な手法で、私たちがやっている事を証明したら、100万ドルくれると言うものでした。
でも、特にご返事も差し上げていません。何故ならば、私は水の繊細さを誰よりも良く知っています。ですから、今の科学者の認めるような科学性を持った実験環境を作る事は、まず不可能だと思うからです。そして、仮に作れたとしても、1000万ドル以上はかかるでしょう。
私どもの研究所の設備は、とても原始的なものです。個人が始めた、誰からも援助を受けていない、個人研究所です。ですから、まだまだ科学と言えるようなレベルでは有りません。
アート、あるいはファンタジーのレベルです。科学的な証明は、本物の科学者達によって、近い将来されるであろう事を願っています。
どうやら、JREFのブログに書かれていただけではなく、JREFから江本氏に対するアプローチがあったようだ。テンプレート通りと表現したくなるような逃げ口上である。「科学」と言われたら「科学ではない」から検証は受けないが、「将来は科学として認められることになるものだろう」という事を匂わすものとなっている。
江本氏はわざと勘違いして見せたのだろうが、100万ドルチャレンジの実験に1000万ドル以上掛かるなんてことはありえないだろう。
おそらく、100万ドルチャレンジでは以下のような形式の実験になると思われる*2。
- 江本氏らの方法で文字を見せた水を複数用意
- 実験者に文字を隠した上で、江本氏らの方法で結晶を観察
- 江本氏らによる、「ありがとう」結晶か、「ばかやろう」結晶かの判定
- 正答及び誤答の数を集計
つまり、単に江本氏らに水に見せた文字を教えないというだけの方法となる*3。偶然で当たる可能性を除外するため、20個中18個当てれば100万ドルGETというぐらいの基準になるのではないだろうか*4。
ね、簡単でしょ?