非合理批判の諸段階
ニセ科学批判などの非合理批判活動は様々な人が行っている。批判のやり方には個性があるが、違いはそれだけにとどまらない。そこには批判レベルというべきものがある*1。
LEVEL 0(普通の人)
信じるも信じないも場当たり的。
LEVEL 1(一歩踏み出す)
非合理的なことは何となく否定している。
根拠を述べずになんとなく批判を行う。
LEVEL 2(否定論者とラベルづけされる)
なぜ否定できるかを合理的に説明することができる。
正しいことを言っているのだからそれで良いと考える。
LEVEL 3(懐疑論者と呼ばれ始める)
なぜ合理的な説明を受け入れられない人(ビリーバー)がいるのか不思議に感じる。
どんなに合理的な説明を尽くしても理解してもらえないことに悩む。
LEVEL 4(懐疑論者の中でも注目されはじめる)
なぜ人間はビリーバーになってしまうのか理解している。
どうすれば理解してもらえるのか試行錯誤する。
LEVEL 5(変な人扱いされる)
ビリーバーを説得することとマインドコントロールの違いについて思いをはせる。
説得が成功したとして、自分のやっていることはダークサイドではないのかと悩む。
*1:実は単なる思いつきに過ぎないが、「分かりやすい文章」みたいな本には「言い切れ」と書いてあったので言い切ってみる。批判なり改変なり話のタネにしていただければ。