疑似科学の定義問題

疑似科学って言いたいだけちゃうんかと - Skepticism is beautifulという記事を書いたわけですが、疑似科学って言いたくないだけちゃうんかと - モジモジ君の日記。みたいな。という返信をもらったので、返答はしておくべきかな?と。

id:mojimojiさんはもっと冷静になった方がいいんじゃないかな?なんだか、批判を文句と同等のものに捕らえることで、理解を阻害しているような気がします。余計なお世話でしょうけれども。

結局、lets_skeptic氏は、「疑似科学は科学ではないが科学のような主張」と定義した上で、それを扱うのが「疑似科学問題」と、やはり定義しているだけだ。──僕の方は、一般に疑似科学として大きく取り上げられている問題(たとえば水伝)での思考様式を疑似科学的思考様式として捉えた上で、そうした思考様式が必ずしも疑似科学問題としてメジャーなわけではない領域でも広く見られるということを踏まえて、これを疑似科学問題を「再定義」している。──つまり、論点は、僕が並べた幾つかの思考様式が共通の特徴を持っているかどうか、という点にあって、無内容な定義問題に関わりあう必要などない。

どうも「疑似科学」がとても普通の用語で、別に私が新たに定義するまでもなく、定義されたもの*1であるということを無視されてますよね。

そんなに難しく論じなくてもいいのです。私の主張は簡単です。

例えば、ハードディスクドライブを、「フロッピーディスクと呼ぶ」と定義して、その定義を用いて文章書いていたら、「それはハードディスクでしょ?」と言われるのはしょうがないですよね?マクドナルドを「モスバーガーと呼ぶ」と定義して、モスバーガーはうんぬん言い始めたら、「ちょっとちょっと!」と思いますよね?

それだけのことです。かしこまって「定義問題」と言うほどのものではありません。

再定義しているのだから、本来の用語は無視してもいいというのは、いたずらに問題を混乱させるだけではないでしょうか。同じ問題は池内了氏の『疑似科学入門』にも言えるのですが、こっちはもうちょっと酷くないので、改めて何か書きたいと思っています。

追記は誰に言っているのか分からないので無視。

*1:定義が明瞭かどうかは関係ない