空気は読んで踏みにじるもの

空気は読んで踏みにじるもの」というダイアリーがある。なんというか、そのタイトルにガツンとやられた。リンク先への言及ではありません。


空気を読んだ上で、その空気から外れたことをするのと、はじめから読まないのでは大違いである。なぜなら、空気を読まなければ対策を考えることが難しいからだ。


私は、自分のことをニセ科学批判者であると考えている*1。そのため、信奉者との議論としてのニセ科学批判をそれなりに見てきたし、やってきた。


あるとき思ったのは、あまりにも空気を読まない批判者がいる事だった。「そこでそんなこと言ったら、信奉者が猛烈に反発するのは目に見えているのに…」と思うようなこともよくある。逃げ道を用意した上での批判さえすれば、うまく伝わったのではないかと思うと残念である。

批判と言うのは、多くの場合その場の空気を踏みにじるものだ。しかし、批判を有意義なものにしたいのならば、それが相手にどう伝わるか考えずにやるのは、労力の無駄遣いになる可能性がある。批判自体が優れたものであるほどもったいない。


具体例を書こうかどうか非常に迷ったのだが、やめておくのが懸命だと考えたので省略。

*1:ふと思い返せば、このダイアリーではあまりやっていないことに気付いた。[http://d.hatena.ne.jp/lets_skeptic/searchdiary?word=%2a%5b%a5%db%a5%e1%a5%aa%a5%d1%a5%b7%a1%bc%5d:title=ホメオパシーFAQ]が最もそれらしいエントリか