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ホメオパシーFAQ

ニセ科学 ホメオパシー

http://d.hatena.ne.jp/lets_skeptic/20070501/p1
ホメオパシーFAQ No.1 〜 No.3 の続きです。

4. プラシーボ効果かもしれないが、それでもいいのでは?

どういう意味で「いい」のかが分からなければ答えられません。プラシーボ効果しかないものを、薬として「効くのだ」と売ることは許されるでしょうか?治療院を作ることは許されるでしょうか?
効かないのにホメオパスという資格を認定する、または勉強をする学校を作り、営業する事は許されるでしょうか?

ホメオパシーには様々な派閥があるようですが、多くの派閥は西洋医学での治療を「ホメオパシーが効かなくなるから」と避ける傾向にあります。また、予防接種の否定などもしています。

つまり、結果的に効果の無いものを売って、効果の有る予防や治療を拒否するようにアドバイスしているわけです。
本当にみんながプラシーボ効果しかないと考え、その前提でホメオパシーを用いるのならば、このようなアドバイスに流される事はないでしょう。そうならば、問題は少ないかもしれません。そうでないのならば、明らかに問題があるのですから「いい」とは言えません。
子供に対するお母さんの「痛いの痛いの飛んでいけー」と同じだと考えるのならば「それでもいい」のですが、なんらかの効果効能を期待しているのならば、「いいとは言えない」といえます。

5. でも実際に治った例があるんだけど。「事実」の方が大事ですよね?

事実はもちろん大事です。だからこそ、事実はなんであるのか?を見定める必要があります。「二重盲検」は、間違いを排除して、本当に効くのかどうかを調べる方法です。現在のところ事実を重視するのならば、ホメオパシーは効かないとしかいえません。

まだ人間の判断の間違いを見つける手段がなかった時代には、正当な医者も何が効いて治ったのか?ということについて、大いに間違ってきました。専門家でも間違いを排除するためには、きちんとコントロールされた実験をするしかないくらい、難しい問題なのです。
素人が「これを使ったから治った」という印象を持っても、それが正しいとは限りません。

治ったというのが嘘の証言でないのならば、治った例があるのは事実でしょう。しかし、何が原因で治ったのかまでは、わからないはずです。ホメオパシーの効果だと主張するのならば、二重盲検をクリアすることからスタートです。

ホメオパシーが治った原因だという結論に固執してしまうと、本当に効果的な対策が隠れているかもしれないのに、見逃してしまわないでしょうか。

“ホメオパシーが効いて”治ったというのは事実ではなく推測なのです。そして、今までの研究を見る限り、その推測は間違いの可能性が高いということです。

6. 現代の科学では分からないというだけでは?

確かに現代の科学でわからないことは多いと言えます。意外かもしれませんが、現在認可されている薬でもどのような仕組みで効くのかが分かっていない薬もあります。では、なぜそのような薬が現代科学の権化とも見られている西洋医学で用いられているのでしょうか?

これは「3. 別に科学的根拠がなくても治ればいいのでは?」で説明したように、仕組みがわからなくても、効くか効かないかの“事実”を確かめることができるからです。よく読んでいただければ、現代の科学で仕組みがわからなくても、よく効く薬は「現代科学で認められた」薬になることは理解できるでしょう。

つまり、現代科学で認められない薬というのは、試験をしていないか、副作用が大きいか、検出するのが難しいほど小さい効き目しかないか、全く効かないかということです。
ホメオパシーは二重盲検などのきちんとした試験をして、副作用は確認されていませんから、検出するのが難しいほど小さい効き目しかないか、全く効かないかということになります。
現代科学で分からないかもしれないのは、効く仕組みであって、効くか効かないかではありません。


この記事は次に続きます
http://d.hatena.ne.jp/lets_skeptic/20070507/