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超心理学に関する僕の意見

結論から言おう。僕の現状の意見としては「超心理学の中で研究されている超能力(ESPやPK)は存在しないだろう」というものである。 現在まで超心理学の研究結果から得られている結論は「超能力は存在する可能性がある。しかし、それは検出が非常に難しいほ…

『未確認動物UMAを科学する』は、確かにUMAを科学している

なかなかボリュームたっぷりのUMA(Unidentified Mysterious Animal)本が翻訳された。『未確認動物UMAを科学する―モンスターはなぜ目撃され続けるのか』である。 日本ではUMAが一般的な呼称だが、海外ではCryptozoology(未確認動物学*1)と呼ぶのが…

音読カードの押印は手書きで

妖怪ウォッチの人気のおかげで息子の宿題が捗る!という話が話題になってました。妖怪ウォッチがすごいのは確かにですが、音読カードに手書きというパワーを感じるところです。 妖怪ウォッチがすごい - トウフ系 こういうのって、絵を描く力がある人はちゃち…

日本のオカルト事情「ホメオパシー」(2010年9月版)

(これは2010年 イタリアの懐疑論者団体CICAPの機関誌に載せるために書いた文章です。イタリア語に翻訳されて載る予定でしたが、流れてしまいました。若干古くなってしまいましたが、お蔵入りさせるのももったいないので公開します。) 1. はじめに はじめに…

ふつうのひとだからこそできること

(ずいぶん前に書いたまま放置されていた文章があったので、思い切って公開。) 「聡明な人がスマートに問題を解決していくってのばっかりじゃ、普通の人に訴えかける力は弱いんじゃないか。ごく普通の人が普通の人なりに問題を解決していく姿が必要じゃない…

『謎解き超科学』でニセ科学に騙されないための足場をつくろう

彩図社より『謎解き超科学』が発売されました。詳細な目次と担当者はASIOS公式ブログの該当記事をご覧ください。 内容はASIOS既刊「謎解き」シリーズと同じく「伝説」と「真相」パートで構成されています。ASIOS名義ですが、外部から菊池聡さん(オカルトニ…

ニヒリストにならないための懐疑論(後編)

この文章は2007年に超常現象同人誌『Spファイル5』に寄稿した文章です。3回に分けて投稿します*1。 第1回:ニヒリストにならないための懐疑論(前編) - Skepticism is beautiful 第2回:ニヒリストにならないための懐疑論(中編) - Skepticism is be…

ニヒリストにならないための懐疑論(中編)

この文章は2007年に超常現象同人誌『Spファイル5』に寄稿した文章です。3回に分けて投稿します*1。 第1回:ニヒリストにならないための懐疑論(前編) - Skepticism is beautiful 第2回:今回 第3回:ニヒリストにならないための懐疑論(後編) - Ske…

ニヒリストにならないための懐疑論(前編)

この文章は2007年に超常現象同人誌『Spファイル5』に寄稿した文章です。3回に分けて投稿します*1。 第1回:今回 第2回:ニヒリストにならないための懐疑論(中編) - Skepticism is beautiful 第3回:ニヒリストにならないための懐疑論(後編) - Ske…

シャープのプラズマクラスター掃除機について

まず最初に確認しておきたいのは高濃度の『プラズマクラスター』が、「浮遊アレル物質のタンパク質を分解・除去」できるというのは、根拠のある話らしいということです*1。そういった前提を置いた上でも、件の掃除機の広告には問題があるという、消費者庁の…

『検証 予言はどこまで当たるのか』震災への言及もあるよ

『検証 予言はどこまで当たるのか』は、文芸社から出版されたASIOS新刊です。発売日は10/3。古今東西の予言を検証するという内容の本です。安定のASIOS本なので基本は分かりやすく【伝説】パートと【真相】パートを持つ構成となっています。震災関係のデマや…

アラフォーオヤジは目標を達成できたのか?

事のあらまし 話の始まりは昨年9月、幼稚園の運動会で短距離走をやることになり走ったのでした(保護者ががんばる競技の多い幼稚園なのです)。スタートしてみると全てがちぐはぐな感じで前に進みません。周りは20代の親も多い中、運動不足のアラフォーオヤ…

僕たちはなぜ水伝なんかに悩まされるのか

水もごはんも桃も梨も答えを知っているとか 最近、TwitterやFacebookで、僕らにとっては懐かしい「ありがとう」「バカヤロウ」実験が話題になっているそうです*1。詳しくはこちらのエントリなどを参照のこと→『桃は答えを知っている - 男の魂に火をつけろ!…

トンデモさんは自分に当てはまる言葉で他人を批判する

スキーマ 認知心理学では、物事を理解するために利用される知識の枠組みのことをスキーマ(schema)と呼ぶ。人は様々な経験の中で様々なスキーマを形成する。そして、話題によってさまざまなスキーマを切り替えてもいる。特に難しい話ではなく、誰もが無意識…

「奇跡」のジレンマ

日常用語で出てくる「卓越した結果」という意味ではなく、本来の意味の「奇跡*1」は、それ自体がジレンマを抱えているという話。僕はこのことを「奇跡のジレンマ」と呼びたい。 超常現象と認められるためには 僕は、超常現象の調査なんかをやったりすること…

『最強のクリティカルシンキング・マップ』

著者の道田泰司様より最強のクリティカルシンキング・マップ―あなたに合った考え方を見つけようを献本いただきました。ありがとうございます。 道田さんとの出会い 僕は懐疑論者を自称しているわけなので、懐疑的思考とか科学的懐疑主義とかそういったことを…

『検証 大震災の予言・陰謀論』

文芸社の高橋様より『検証 大震災の予言・陰謀論』を献本頂きました。ありがとうございます。 本書は「超常現象の謎解きシリーズ」など、超常現象の懐疑的調査が得意なASIOSメンバーと、大震災以降、国際ニュースを追い続けてきたアンドリュー・ウォールナー…

『もうダマされないための「科学」講義』にダマされるな

著者の一人である片瀬さんから献本頂きました*1。ありがとうございます。目次は以下。 『もうダマされないための「科学」講義』1章 科学と科学ではないもの 菊池誠 2章 科学の拡大と科学哲学の使い道 伊勢田哲治 3章 報道はどのように科学をゆがめるのか 松…

信奉者の説得についての経験談と思うこと

何度か語っていることではあるけれど、僕は超常現象信奉者として、後には超常現象懐疑論者として掲示板上での議論を続けていた。話題は超常現象だけにはとどまらず、俗にいう「ニセ科学」の議論になったことも沢山ある。 そういった歴史の中で、信奉者に説得…

『アメリカ陰謀論の真相』はアメリカ政府の陰謀か

文芸社の高橋様より献本頂きました。ありがとうございます。本書は、あの『陰謀論の罠 』の奥菜秀次さんが再び陰謀論を取り上げて種明かしを行った本である。内容は陰謀論マニア奥菜クオリティである。 『アメリカ陰謀論の真相』目次は以下に まえがき アメ…

批判者に意識してもらいたい3つのこと

ぼくは元超常現象信奉者で、信奉者としての議論経験も少なくない。そんな経験から、信奉者と議論する場合に、批判者として気を付けたいポイントをあげてみる。相手が純真な信奉者の場合は特に気を付けてほしいところ*1。 1. 信奉者をユニークな一人の人とし…

信奉者だった僕はどのようにして懐疑論者と呼ばれるようになったか

dlitさんの「メモ:サイエンスコミュニケーションと科学者/研究者/専門家に何を求めるか問題 - 思索の海」に始まり、ばらこさんの「サイエンスコミュニケーションで素人にできることを考える(改題)(2) - ばらこの日記」、TAKESANの「或るトンデモ支持者…

モテるUFO女子力を磨くための4つの心得「懐疑本を読めない女をアピールせよ」

こんにちは、恋愛マネジメントを専攻しているジーン・ヒングリー夫人です。私は学歴も知識もありませんが、恋愛に関してはプロフェッショナル。今回は、モテるUFO女子力を磨くための4つの心得を皆さんにお教えしたいと思います。 1. あえて2〜3世代前のU…

『検証 陰謀論はどこまで真実か』はどこまでおススメか

文芸社の高橋様より『検証 陰謀論はどこまで真実か』を献本頂きました。ありがとうございます。目次などはASIOS公式サイトの「ASIOSの本」を参照のこと。 本の構成 本はASIOSの既刊『謎解き 超常現象』シリーズと同じく、最初に「伝説」として陰謀論の説明が…

医療ネグレクトの通報を行って考えたこと

反省会 - 地下生活者の手遊びでid:tikani_nemuru_Mさんが反省会をしていた。私も通報者*1のひとりとして、似たような座りの悪さを感じていたので、遅くはなったけれど自分なりの反省会をしたいと思う。 私は、今回の行動を起こすこと(起こしたこと)につい…

医療ネグレクトと思われる例があるということで通報した

医療ネグレクトの事例 ビタミンKの問題でも話題になったホメオパシー・ジャパン系のロイヤル・アカデミー・オブ・ホメオパシーのページで、医療ネグレクトと思われる事例が公開されていた。母親の投稿内容を引用する。 現在、子供が健康相談にかかりお世話に…

「アポロは月に行っている!」という主張の根拠にも怪しいものがある

アポロ計画で月に行った宇宙飛行士が撮ったUFOの写真あるとか、アポロ8号は月の裏側でサンタクロース(UFOの隠語と解釈されている*1)を見たという話がある。こんな根拠で「アポロは月に行っている!」と主張している人がいるらしいので、アンケートで「月に…

ビタミンK欠乏症問題

ビタミンK問題が話題になっているので、私も書かずにはいられなかった。 ビタミンK欠乏症 新生児は、ビタミンK欠乏になりやすい。ビタミンK欠乏状態になると、出血が止まらないような症状になる。脳内出血が起こった場合等は、死亡したり、重大な障害が残っ…

なぜ有害な治療法も有効だと誤解されるのか

代替医療のトリック 『代替医療のトリック』という本が話題になった。私も今までホメオパシーを例に代替医療の持つ問題を取り上げてきたが、この本を読めば私のエントリの多くは必要ないものと言える。既に多くの書評が発表されているようなので、肝心の内容…

なぜ「なんにも効かない」ものは「なんにでも効く」といわれるのか

通常の医薬品は特定の病気や症状に効果的だが、なんにでも効くというわけにはいかない。しかし、代替医療の多くは様々な病気や症状に効くとされる場合が多い。なぜそんなことが起こるのだろうか。その理由は「効く」の基準が違うというところにあるのではな…

オッカムの剃刀の理解 3段階

非合理批判の場では、「オッカムの剃刀(かみそり)」という考え方が登場することがある。オッカムの剃刀とは、以下のような考え方である。 現象を同程度うまく説明する仮説があるなら、より単純な方を選ぶべきである。 Wikipedia 「オッカムの剃刀]」より L…

非合理批判の諸段階

ニセ科学批判などの非合理批判活動は様々な人が行っている。批判のやり方には個性があるが、違いはそれだけにとどまらない。そこには批判レベルというべきものがある*1。 LEVEL 0(普通の人) 信じるも信じないも場当たり的。 LEVEL 1(一歩踏み出す) 非合…

お久しぶりです

ずっとプライベートが忙しいので、ニセ科学関係に労力を割けない状況なのですが、気が向いたら思いつきの軽いエントリーをあげていきたいと思います。

感染パーティーは対岸の火事ではない

ちょっと忙しいので、あまりちゃんと書けないのだが、簡単にエントリを上げておくことにする。『ページが見つかりません - MSN産経ニュース』という記事がMSN産経ニュースで取り上げられた。 新型インフルエンザの感染が拡大している米国で、わざと感染して…

ベネッセのトンデモ本:回答編

『トンデモ本: 大学教授のぶっちゃけ話』というエントリのブックマークが盛り上がっている*1。もともとは、有機ELで有名な城戸教授が血液型性格判断に肯定的な内容のエントリをあげたことが*2、NATROMさんのところで取り上げられ*3、注目されたものだと思う*…

ニセ科学批判の現状への提案をする前に考えて欲しいこと

メタ論争になりがちないわゆるニセ科学批判批判ではなく、ニセ科学批判への建設的な提案は、きっと迂回生産を意図してのことだと思います。こういった考え方自体は問題なく、むしろ好ましいものだと思いますが、敢えて言いたいことがあります。今あるニセ科…

あるニセ科学批判者の悩み

個人的経験からニセ科学批判は役立ってると思う 「ニセ科学批判なんてそもそも効果があるの?」なんて話がニセ科学批判批判の話で出てきた*1。私はニセ科学批判に一定の効果があると考えているし、同意してくれる元ニセ科学信奉者の方だっているんじゃないか…

「違い」を把握していないのならば「似ている」という印象に大きな意味はない

「謝罪します。ニセ科学批判はネット右翼と同じでした - 今日の雑談」というエントリを読んだ。ニセ科学批判はよく「魔女狩り」とかその他色々なものに「似ている」と指摘されたりする。でも、タイトル通り「違い」をきちんと認識していない人が「似ている」…

ニセ科学信奉者を説得できると思っているニセ科学批判者って誰?

「ニセ科学批判は、行動がアホだと思う - circledの日記」というエントリを読んだ。「ニセ科学批判者はニセ科学信奉者の説得を目的にしているはずなのに、なんで全然使えない行動しかしないの?」といったようなことが書かれていました。ブックマークコメン…

Amazonのレビューは操作可能らしい

「朝日新聞デジタル:どんなコンテンツをお探しですか?」というニュースを読んだ。私も本の内容に懐疑的なレビューが削除された実例を知っており、その基準が気になり検索したことがある。「blog*色即是空」でのやりとりで結論が語られている。amazonの方針…

助産師会はあんまり大丈夫じゃないかも

「助産師会、大丈夫か | 医療報道を斬る - 楽天ブログ」という記事を読んだ。「千葉市の助産師会がホメオパシーの専門家を呼んで研修会をした」ということに触れられている。たぶん、「これはひどい」と思う人も多いだろうし、私もそう思うんだけど、これが…

ホメオパシーのメカニズムはとてもおかしい

さて、鰯の頭の方が効果があるかもしれない*1と判明したホメオパシーですが、そのメカニズム自体も無理があることを知っておいてもいいかもしれません。ちなみに、メカニズムが既存の科学との整合性を取れないから「ありえない」と主張するのは「いかにして…

ホメオパシーは「効果が確かめられていない」方法ですらない

ホメオパシーの宣伝で典型的なものは「科学的根拠は不明だが、確かに効くのだ」といったような話です。それに対して「効果があることは確かめられていない」という批判がつくことも良くあります。もちろん、この批判は間違っていませんが、「効果がないこと…

余は「報道STATION」君の非を諭す

テレビ朝日系「報道STATION」で「見放された患者と共に闘う"がん難民コーディネーター"」でホメオパシーが肯定的に扱われたという話が話題になった。一般人向けとして「ホメオパシーFAQ - Skepticism is beautiful」を書いた者としては、何かエントリをあ…

ニセ科学批判批判を批判しているニセ科学批判者の批判の仕方を批判してみるよ

注意書き まずはじめに、これはニセ科学批判者向けなので、それ以外の人は読まないでお帰りください。どうぞよろしくお願いします。ニセ科学批判者以外には変な誤解を生みそうですから。次に、なるべくエクスキューズ。今回、話の種として使うために特定の話…

「科学が一種の宗教に思えてならない」なんていう人は自然信仰をしているように思えてならない

「科学が一種の宗教に思えてならない」なんて記事を読んだ。 科学が一種の宗教に思えてならない 元増田の言う「宗教」って何だろう?どんな共通点をもってして「宗教」と呼ぶのだろう。そもそも宗教同士の間でも、考え方は様々で「宗教」というジャンル分け…

とある夫婦の軋轢と誤帰属の働き

「とある夫婦の離婚序章」という増田を読んだ。元増田が共働きということで、共働きの話が多いので、あえて専業主婦と二人の子供(3歳前&新生児)を持つ父親としての意見も書いてみよう。 まず、たとえ専業主婦であっても、二人の子供を放置せずに相手をし…

悪しき相対主義

というわけで、前のふたつのエントリから、科学の方法として妥当な線で主張を行っているのならば、まともな相対主義を改めて持ち込む必要がないという結論に至ったんだけど、納得してもらえたかどうかはちょっと不安。まあ、あんまり気にせず、相対主義に関…